11/100 一分で話せ

 今回は「一分で話せ」を読み,その感想を書きたいと思います.今回,一分で話せを読んだ理由は,10月8日に塩尻市で自分の譲れない思いか塩尻の未来について一分で話すというイベントがあるのでそれに出るかどうかを決めるためにこの本を読みました.このイベントの雰囲気であったり,どんなことを話していいか思いつかなかったのでこの本からヒントをもらおうと思ったためでした.

 結論から書くと,私は塩尻で開かれるイベント「一分で話せ」には出ません.それはこの本で伊藤羊一さんのプレゼンに対する思いを読み,私はまだ人前で自分の譲れない思いを話すには自分に対する理解があまりにも足りていないと思いました.それでは伊藤羊一さんのプレゼンに対する思い,日々の姿勢について書かれていたことをどんどん書いていきたいと思います.

 まず,聞いている人の80%は聞いていない.その上で話すことを考えなくてはいけません.聞いてない人にいかに話を聞いてもらうか,相手はどんな話を聞きたいと思っているのか,それを考え続けることがスタートラインです.自分よがりな話など誰も聞きたがりません.自分の話したいことをいかに相手の興味のあることに結び付け,最終的にはどんな行為を相手にしてもらうか,それが基本です.よく,プレゼンでやりがちなミスとしては相手に何をしてもらいたいかをはっきりさせないままプレゼンをして,「だから?」と言われてしまうことだそうです.僕はこのことは多くのことに当てはまると感じています.普段何気なくしている行動や目的意識なくやっている行動はたくさんあります.その行動をやる意味,ゴールを設定するというのはプレゼンだけに限らず,日常生活にも役立つと思います.

 プレゼンの技法として,右脳と左脳を使ってもらうというのがありました.これはロジックだけでも情熱だけでもない,どちらも使うということを意味しています.これら両方を使うことによって聞き手は本当に自分事としてそのプレゼン内容をとられられ,なおかつ仕組みもわかるようになります.また短い言葉で話せるようになるのも大切です.短い言葉で話せば当然相手も理解しやすいです.ここで問題になるのは短い言葉で話すことは話す人の理解度が高くなくては無理ということです.短い言葉にできるのは全体としてみたときにどこが重要であるかがわかっているからです.もちろん相手の立場も含めた全体です.そういうことがわからない限り短い言葉でいうことはできません.反対に長ったらしく話してしまうのは自分の主張がまとまっていない時や,自信がない時だとも書いてありました.

 このほかにもたくさんの技法が書いてありましたが,自分は一番初歩的ですが重要な自分の話を自分自身が理解して,プレゼンの全体像を思い浮かべるようにすることをできるようにしたいと思います.技法的なものを今,習ったところでそれはうわべだけであり,本当に面白い内容を作ることは一生できないと感じたからです.自分について,自分がやることについての理解度を上げる明確な方法は思いつかないのですが,毎日問いかけを持つことが一歩目になるのではないかと思います.そして問いかけ自体を楽しむこと,そんなことが出来たらいいと思います.詳しく話すと,毎日自分のやっていることや,当たり前だと思っていることについて考え直すようなことをするのです.そうすると考え方の基本に「なぜ?」が組み込まれるのではと思っています.これを勉強の一環としてやるのではなく,趣味のレベルにもっていきたいと考えています.そうすれば続けるのが楽しくなるし,好きこそものの上手なれだと