10/100 ビジネスモデルイノベーション

 ビジネスモデルが初めから完成されているものは皆無だろう,この本にはそう書いてありました.私は,ビジネスモデルを綿密に計画し,それを実行することが企業の成功への一番の近道のように思っていました.もちろん,ああは書いてあっても,事前調査は僕が想像の及ばないくらい行われていて,その上でやってみないとわからないことがほとんどだという結論に至っているのだと思いました.僕はまだスタートラインにも立てていないと感じました.

 そしてこの本には壮大なビジョンを描くことが重要だと述べていました.私が感じたことはビジョンを思い描くためには現状を知り,課題を知る必要があるということでした.私は学生のうちに企業をして,世界の人々の生活をよりよくする仕事をしたいと思っています.しかし,今の私はどの分野で起業するかさえも決まっていません.今の私には圧倒的に現在の状況に対する知識が足りていません.その知識を蓄えるためにもっと本を読もうと思いました.そして,普段から課題を探す癖をつけなくてはいけないを感じました.この本には毎日のインプットや出来事を振り返る時間が必要だと書いていました.①今日の出来事,気になったこと②気づきの深堀り③自分の仕事や人生の問題意識,モチベーションの関係④今後の自分に生かしていくとしたら.これらの4つの観点から一日を振り返ることで,実践知として経験を蓄えていくことができ,次の事象への判断の拠り所となるらしい.この方法はとても良いと思ったので私は毎日気になったことを3つ見つけ,夜に一つについて深堀することを始めようと思った.

 ビジネスモデルとしてこの本では次の8つがあげられていた.

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 機能別に分けたもの,一つ一つは売上が低いが多く売るもの,一部を無料にしてファンを作るもの,公開知識としてより高い次元に商品を昇華させるもの,資産の貸し出し,シェアサービス,個人から個人への売買を促進するもの,個人から個人への売買とコミュニケーションを促進するもの,の7つとなっている.

 私はこの本で最も印象的だった言葉は「モノづくりではなくことづくり」という言葉だった.今までは製品をただ売るだけの仕事だった.しかし,今は製品を売ることによってどんな効果を消費者に与えることができるか.例えばカーペットを売る事業だったら,今まではカーペットを一枚で売るだけだったが,今はカーペットの部分で売れるようにして消費者が自分で汚れた部分だけ交換できるようにした.カーペットを売ることによってきれいな部屋に住むという価値を提供するという形に今はなりつつある.なぜこの行動をするのだろう,そのような問いかけの先にことづくりがあるのだと感じました.日々,なぜその行為をやっているのかを問いかけ,ものづくりの先にあることづくりを考えたいと思います.