元湯(インターン)

 今回は西粟倉の株式会社sonrakuさんにインターンしたときに感じたことを書きます.

 私はエネルギー関係に興味があったのと,西粟倉という面白い地域を見るために株式会社sonrakuさんにインターンを申し込みました.そこではバイオマスを使ったエネルギー事業と温泉付きゲストハウスの運営をしていました.

 バイオマス発電は自分のイメージでは先進的なものだったのですが全く違いました.こんなに人の力を使っているのかと思うくらい人力のところが多かったです.それに西粟倉では冷泉を温めるためにバイオマスを使っていてお湯を温め続けるのに五時間おきに薪を投入しなければなりませんでした.あまりにも負担が大きすぎる.ある人は,「バイオマスはサスティナブルだけど,仕事内容はサスティナブルでない.」と言っていました.ですが林業の新しい価値を生み出す,地域が独立して生きていくという面ではとても良いものがあると思いました.林業の発展にはバイオマスは必要だし,地域で発電して地域で使うというのは他の地域への依存度を減らし,他の地域に流れるはずだったお金をその地域で回せるようになったのは大きいです.問題は初期投資の大きさと手間をどこまで減らせるかという問題かもしれません.けれどある程度の手間は逆に残すのもありだと思います.バイオマスの利点は自分でエネルギーを使っているとことを体感で来るところにもあると思います.ハードルを下げ,何を魅力とするかが問題かもしれません.

 元湯の話をすると,あそこはびっくりするくらいいいところでした.皆さんの雰囲気からお店の雰囲気,出す料理,温泉,すべてが最高でした.大きな家族という表現はとてもしっくりきました.なんでこんな忙しい時にみんな笑顔で働けるのだろうと思うくらいみんな楽しそうに働いていました.インターンの自分に対してもあり得ないくらい優しくしてくださったり,好きな料理をわざわざ作ったりしてくださりました.最初は全く目的ではなかった元湯ですが,今では元湯に行きたいから西粟倉また行きたいと思うようになりました.

 西粟倉ではいろいろな人の話を聞けましたが自分の未熟さを感じる日々でした.自分はこれなら負けないという分野を探すのが重要だと感じました.ビジネスについての知識をもっとつける必要性を感じました.