ミチカラ 二日目

 はい,今回はミチカラの二日目の話を書いていこうと思います.

 

 一日目は自分の不甲斐なさを感じるばかりで終わってしましましたが,二日目はどうなったでしょう.

  

 ミチカラ二日目では毎年中間プレゼンが行われています.今回も例外ではなく,プレゼン20分,質疑応答20分で行いました.私はそこでタイムキーパーの役割を任命されました.最初,タイムキーパーぐらいなら簡単にできると高をくくっていたのですが,本番が近づくにつれてタイムキーパーの恐ろしさがわかり始めました.プレゼンターと審査員がいるすぐ隣で仕事をしなければならず,ピリピリとした緊張感ですぐにその場から離れたい一心でした.しかもいざプレゼンが始まると,最初の組から時間オーバーかつ審査員の人も結構怒っていて,自分はなんてところに来てしまったのだと思いました.

 自分の気持ちは置いておき,この中間プレゼンの話に戻ると,これはとても有意義な会議だったと思います.6つのテーマごとに各チームがプレゼンをしていくのですが,まだまだ提案できる内容のものはできあがっていない,とても多くの情報を集め,整理することに追われていました.それをわかったうえでプレゼンをしていて,何となく課題はこれじゃないですかというのを話していきました.そうすると,なんでそれが課題なの?とか鋭い質問が飛んでくる.質疑応答では,表面的な課題を見つけて終わりにしがちな現状や,情報がありすぎてわかんなくなっている状況をゴールと具体性にからめて,深く,本質まで聞いていた.すごすぎと思った.

 課題解決で重要なのは本質まで到達すること.表面的なものでは効果は見込めない.では本質的な課題に到達するには何が必要か,それはどこまで当事者になれるかだと思う.その課題に直面している当事者はどうしてその課題にぶつかっているのか,それを当事者も気づかないほどの深さで当事者の視点から見ることによって課題が見えてくる.

 中間プレゼンが終わり,各チームがもう一度課題に取り組み始めた.どのチームも順調とは言えなかった.意見がまとまらないところもあったし,意見が出ないところもあった.しかし,どのチームも何となくの方向性は見えてきたようだった.ここで面白かったのが,もう市長の前でのプレゼンを前日に控えていて,一か月前から始動したプログラムなのに,このタイミングでフィールドワークを始めるグループが二つもあったことだ.勝手な予想だが,やっと当事者たちの視点に近づくことができ,その視点から見たときどうしても聞いてみたい,目で見たいことが見つかってきたのだと思う.しかもこの二グループとも前日のフィールドワークでプレゼンの内容が決まったと言っていた.それほどまでに当事者意識を持てることが大切なのだと感じた.

二日目は早めに家に帰り,タイムキーパーをしていてあまりよく聞けなかったプレゼンを録音していたので聞き直し,明日どんなプレゼンを皆さんがしてくださるのか期待しながら,皆さんは今日寝れないのだろうと思いながら明日に備えて眠った.