27/100 「日本版 インダストリー4.0の教科書 IoT時代のモノづくり戦略」

 最近(最近ではないかもしれませんが)よく聞くIoT(Internet of Things)とはどのようなものなのかということを学ぼうと思い,この本を手に取りました.インダストリー4.0とは転写とフィードバックの仕組みと内容をより高度にそしてリアルタイムで行うことを目指しています.どういうことかというと商品の生産から販売までの全工程をインターネットとつなぐことであらゆるところからデータをとり,それを分析して,次への改良を促すというようなものです.

 今の世界は,研究開発とマネジメントをする会社と製品を実際に開発する会社に二分されようとしています.(アップルなどはいい例.アップルは自社の工場を持たない)そのことに危機感を覚えたのはドイツでした.ドイツは日本と同じように製造業で発展した国で,このままいったらアメリカの下請けをするだけの国になってしまうと思いました.そこでドイツが行ったことは国単位でIoTの普及を進めることでした.国単位で情報を整理することにより,多くの中小企業が大企業に下請けを受けるだけではなく,自分達から発信できる場を作ること価値を自分たちで生み出すことができるようになることを目指してのことでした.問題は山積みのようでしたが,日本よりも先に行っていると感じました.

 IoTは日本の限界集落に利用できると思います.人手不足であって,高齢者社会である日本の限界集落は無駄が許されません.ぎりぎりのお金ですべてを回していかなければなりません.とすれば配達や交通はもちろん,農業,林業,畜産,エネルギーに至るまでIoTを取り入れ,最適化したやり方をするべきです.少ない人数でも収支のとれるように無駄を省くようにすべきです.もちろん初期投資のお金もありませんのでどこを重点的に進めるかが重要になってくると思います.人も少ないので都市部よりも実施に対する反対も少ないのではと考えています.まだまだIoTについてはわからないことだらけなのでもっと勉強します.